マンションなどの集合住宅では、お互いの生活音による騒音トラブルが発生しやすいものです。戸建て住宅であっても、近隣へ騒音を出さないように注意して生活する必要があります。騒音対策について、特にフローリングの部屋は音が響きやすいため、気を使っている方も多いでしょう。では、畳の部屋の防音対策はどのようにしたらいいのでしょうか。
今回はそんなお悩みをもつ方へ、自分でできる畳の部屋への防音対策をご紹介していきます。
▼騒音トラブルの原因となるもの
近隣との騒音トラブルになりやすいものとしては、主に次の2つが挙げられます。
■子どもが走り回る足音
階上の住人の足音が階下の部屋まで響くことはそれほどありませんが、子どもが走り回ったり飛び跳ねたりする足音は大きく響く場合もあります。常識的な時間帯に限定した場合でも、頻繁に子どもの足音が響く場合は、階下の住人にストレスを与えてしまうことになるでしょう。
■テレビや楽器から響く音
テレビのスピーカーが隣の部屋や家の方向に向いていたり、大きな音量で観ていたりする場合には、本人が気づかないだけで、意外と近隣への騒音を響かせてしまっていることもあります。ギターなどの弦楽器やピアノの音も隣接した部屋には響きやすいものです。
▼畳はもともと吸音性が高い床材のひとつ
実は、フローリングと比較して、畳は吸音性が高い性質をもっています。畳の部屋に入る時に改めて耳を澄ませば、静かであることが分かると思います。畳の材料である「イ草」の中心は空洞になっていて、その空間が音を吸収するためです。
特に集合住宅では、そんな優れた吸音性をもつ畳の部屋があっても、少し気を抜くと騒音トラブルを真似してしまう可能性があります。次の項目では、畳の部屋の防音性をDIYで高める方法をご紹介します。
▼自分でできる畳の防音対策
畳の防音性をさらに上げる以下の方法から、ご自身が無理なくできるものを選んでお試しください。複数の方法を組み合わせると、防音効果がより高まりますのでオススメです。
■防音対策①畳の「下」に防音マットや遮音マットを敷く
畳の下には床板がありますが、そこに防音マットや遮音マットを敷く、という方法です。畳を1枚ずつゆっくり外して、壁に立てかけたら防音マットを敷き、畳を戻す、という作業を繰り返します。体力と手間と時間を使いますので、せっかくなら高性能の防音マットを選んでおいたほうが無難かもしれません。
■防音対策②畳の「上」に防音マットやカーペットを敷く
こちらは、畳の上に防音マットやカーペットを被せる、という形になります。畳を外すなどの手間が不要のため、気軽に試すことができる方法です。そのため、この方法はすでにやったことがあるという方も多いでしょう。中でも「ジョイントマット」は、厚みもあり安価なため、取り入れやすい防音マットのひとつです。
■防音対策③畳の上下に①②の対策をする
複数の方法を併用することで、防音性能が2倍に上がります。畳の下には高性能の防音マットを隅々まで敷き、畳の上には厚みのある上敷き(ゴザ)を敷けば、見た目には通常の畳のまま、防音性を高めることが可能です。ぜひお試しください。
■防音対策④重量のある畳に入れ替える
実は一番高い効果が期待できるのが、この方法です。藁床(昔ながらの稲藁仕様の畳床)の畳が防音効果がとても高いですが、間に木製ボードが入っている建材床でも十分効果が期待できるでしょう。但しマンションの場合には、薄いタイプの畳を採用しているケースもあります。この場合には、他にご紹介した方法をお試しください。
▼畳の上にカーペットを敷く場合に注意したいこと
畳の防音対策で気軽に試せる②をおこなう場合は、次の2点に注意しましょう。
■カーペットがズレないように固定する
畳の上にカーペットを敷いただけでは、子どもが走ったり飛び跳ねたりした際にカーペットがズレる可能性があります。ケガにつながるだけでなく、擦れて畳が傷つきますので、ハウスダストの原因となることも考えられます。カーペット用の画鋲でしっかりと留めると安心です。
■ダニ・カビ対策として定期的にお手入れを
畳の上にカーペットを敷いたままにしておくと、温度的にも湿度的にもダニやカビが好む環境となりやすいです。2ヶ月に1回など、定期的にカーペットを上げて風を通し、畳に掃除機をかけるようにしましょう。
▼まとめ
畳はすでに防音性が高い床材ではありますが、集合住宅にお住まいの場合は、さらに自分でできる対策で防音性を高めておくと安心です。畳の上にカーペットなどを敷く場合には、快適に過ごすためにも、ズレやダニなどへの対策をしっかりおこないましょう。
島袋たたみ店では、現在主流の断熱材入り畳床だけでなく、よりクッション性の高いケナフ床や、昔ながらの稲藁使用の藁床などさまざまな畳を扱っています。畳を新調する際は、ぜひ一度ご相談ください。