畳のメンテナンス方法にはいくつかありますが、中でもよく聞かれるのは「裏返し」「表替え」「新調」「修繕」の4つの方法です。今回はそのひとつである「裏返し」について解説していきます。
畳の裏返しとは、実は畳そのものをひっくり返して使うという方法ではありません。では、畳の裏返しとはどのようなものなのでしょうか。和室をお持ちの方は、畳のメンテナンス方法について知っておくことで、畳と長く付き合っていくことができます。
▼畳は定期的なメンテナンスをおこなうことで快適に使い続けることができる
一般的な畳はイ草の香りがするため、自然素材のイ草を材料に作られていることは多くの方がご存じだと思います。自然素材のものを使っていますので、畳はどうしても経年劣化をしていくことになります。畳を快適に永く使い続けるためには、裏返し・表替え・新調・修繕などのメンテナンスを定期的にしていく必要があるのです。
畳のメンテナンス方法について知るためにも、畳の構造を理解しておきましょう。
■畳の構造を知っておこう
一般的な畳は、目に見える「畳表」、内側の「畳床」、畳の長辺部分を保護する「畳縁」の3つの部位で成り立っています。
| 畳表(たたみおもて) | 畳の表面部分。 イ草や和紙などで作ったゴザでできている。 |
| 畳床(たたみどこ) | 畳を支える芯部分。 乾燥わらなどを積み重ねて作られている。 |
| 畳縁(たたみへり) | 畳表のゴザ部分の切れ端を処理し、 畳全体を保護する役割がある。 |
畳表に使われているゴザは、リバーシブルとなっています。つまり、畳表のゴザ部分をひっくり返して使用できるということです。これが「畳の裏返し」というメンテナンス方法になります。
■畳表は使用頻度や経年で劣化していく
畳の3部位の中で一番傷みやすいのは、やはり表面の畳表です。畳表は、日光による日焼け、人や家具による重みや摩擦、高湿度による虫の発生など、日常的にさまざまな影響を受けます。使用頻度や環境、そして経年で劣化していくのが目で確認できるが、畳表という部位なのです。
畳表に変色や傷みが見えはじめたら、裏返しのタイミングだと考えましょう。
▼畳のメンテナンス方法「裏返し」のやり方
ここからは畳の裏返しについて、おこなうべき目安の時期や、具体的なやり方などを詳しく解説していきます。
■畳の裏返しをおこなうべき目安の時期
一般的に畳の裏返しをおこなう目安は、使用開始から2~3年後がベストです。このくらいであれば、畳表のゴザの裏側はまだ青々としていますので、裏返しで畳がきれいに生まれ変わります。但し、日焼けによる変色や傷みが見られた時は、これよりも早めにおこなうことをオススメします。
使用開始から5年以上経過している場合は、畳表の裏側はすでに枯れた状態となっていたり、部分的に変色していたりする可能性が高いですので、できるだけ早めに裏返しをしましょう。
■畳の裏返しの具体的なやり方とは
畳そのものを裏返してみるとよく分かりますが、畳の裏側にはゴザは付いていませんので、単に畳を裏返しても畳として使用できません。畳の裏返しとは「畳の表面にすでに設置されている畳表のゴザ部分を外してひっくり返し、裏面を新しい表として施工し畳を使えるようにする」というメンテナンス方法になります。
畳床と畳表のゴザ部分は既存のものを使用します。畳縁は外してからおこなうことになりますので、新しいものに替えることが多いです。また、一度裏返しをおこなった畳表は、再度の裏返しには使用できませんので、次回は畳表を新品に交換する「表替え」をおこなうことになります。
■畳の裏返しはDIYでもできる?
結論からいえば、畳の裏返しはDIYで適切におこなうことは難しいといえるでしょう。畳の裏返しは「畳の表面のゴザ部分を一度取り外して、裏返してから固定する」という一見シンプルに思える作業の中に、次のような注意をしなければならないポイントが複数含まれているためです。
【畳の裏返しでの注意点】
・畳表を傷めないようにゴザを外す
・しわが寄らないようにぴんと張りつつ固定する
・場合によっては天日干しもおこなう
このような特別な技術は、畳をメンテナンスする際に必要となるものです。畳を永く快適に使っていくためにも、畳の裏返しは畳店やリフォーム業者、ホームセンターなどのプロに依頼するほうがいいでしょう。
▼畳の裏返しはお店に頼んでもそれほど高くないのでオススメ
畳の裏返しは、変色している1枚のみおこなうこともあれば、使用年数が経過している場合には部屋の畳を全部一度におこなうこともあります。どちらの場合でも、畳店等のプロに依頼可能です。
依頼するお店によりますが、畳の裏返しでかかる費用は、畳を新調する場合の1/3~半額程度であることが多いです。具体的には畳1枚の裏返しで約4,000円代~が相場となります。畳を自分で持ち上げて掃除し、裏返しをおこない、また自分で畳を戻す、といった手間やプロの技術を考えれば、お店に裏返しを依頼する費用はそれほど高くないといえるでしょう。
▼まとめ
畳を永く快適に使い続けるためには、適切で定期的なメンテナンスをしていくことが大切です。その方法のひとつが、畳の裏返しです。具体的には、畳表のゴザを丁寧に外し、裏返して再度固定するという方法になります。おこなう目安は使用開始から2~3年後がベストですが、畳の表面が擦り切れていたり、変色していたりする場合にはすぐにでもおこなったほうがいいでしょう。
畳の裏返しは、しわを作らないようになどプロの技術が光る作業でもあります。島袋たたみ店では、畳の裏返しを始め、張り替え(表替え)や畳の新調、修繕など、畳に関する幅広い作業を承っております。
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query_builder 2026/05/13
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