スライド式の網戸を利用する際は左右どちらに設置するのが正解?!正しい使い方を解説します
引き違い窓とセットで使われることが多い「スライド式の網戸」。左右に移動させることができるのが特徴なため、網戸はどちら側に設置するのが正解なのか、もしくはどちらでもOKなのかなど迷ってしまう方も多いかもしれません。
そこで今回は、スライド式の網戸について、正しい使い方や注意点を解説していきます。正しく網戸を設置して、虫の侵入をしっかりと防ぎましょう。
▼【結論】メーカー推奨は「スライド式網戸は右側に設置する」
各サッシメーカーによると、スライド式の網戸の場合は、室内側から見て「右側」になるように設置することが推奨されています。これは、引き違い窓の構造によるものです。では詳しく見ていきましょう。
■スライド式網戸は左右どちら側でも設置できる
実は、外側の窓ガラスの位置を間違わなければ、スライド式網戸は左右のどちら側にも設置した場合でも、虫の侵入を防ぐことが可能です。こちらもサッシメーカーの見解となります。ただし、室内側から見て網戸を左側に設置する際には、次のような注意が必要です。
■【注意】網戸を「左側」に設置するなら窓ガラスは全開に!
網戸は左右どちらにも設置できますが、左に網戸を設置する場合には、窓ガラスは両方とも反対側となる右側へ全開にするようにしましょう。
引き違い窓の場合、外側から「網戸」「左の窓ガラス」「右の窓ガラス」という順番でそれぞれのレールにはまり込んでいます。窓ガラスは、外側は左、室内側は右に閉じる構造です。
網戸を右側にした場合は、網戸と外側の窓ガラスの間に隙間ができないため、室内側の窓を半開にしていても虫は入ってきません(図①)。
間取りや使い勝手などの理由で網戸を左側にしたい場合は、両方の窓ガラスを右側に全開するようにしましょう(図③)。
■網戸は室内側から見て「右側」になるように設置するのが無難
引き違い窓とスライド式網戸の組み合わせでは、構造的に隙間を作らないようにするためにも、網戸は右側に設置するのがベストです。上記の③のパターンでも、開閉時に隙間ができる場合がありますので、虫対策をしっかりおこないたい場合には、網戸を右側に固定して、室内側の窓ガラスだけを開閉する形をオススメします。
▼網戸を利用する際にチェックしたいポイント
虫の侵入を防ぐためにも、定期的に網戸のメンテナンスをすることが大切です。網戸を利用する際に確認しておきたいポイントをまとめました。
■左網戸のときに窓が両方とも全開になっているか
間取りや使い勝手の関係で、網戸を左側に設置したい場合もあるかと思います。その場合は、両方の窓ガラスを右側へきちんと寄せて、虫の侵入経路となる隙間ができないようにしましょう。
■網(ネット)に破れや穴がないか
網戸を正しく使っていても、網が破れていたり穴があいていたりした場合には、虫は室内に入り放題となってしまいます。網戸の網は経年劣化で破れやすくなっていきますので、「知らぬ間に穴があいていた!」といったことも少なくありません。
■モヘアが劣化していないか
ハードな素材でできている網戸と窓ガラスの間を埋めているのが「モヘア」という部材です。フサフサした形状で、網戸と窓ガラスの間をソフトに、かつしっかりと塞ぐ役割を担っています。このモヘア部分は使用や経年で摩耗・劣化していき、その隙間から虫が侵入しやすくなります。モヘアは百円ショップやホームセンターで購入できますので、劣化していたらすぐに交換しましょう。
■網戸本体が歪んでいないか
網戸の本体は樹脂(プラスチック)やスチールなどの素材でできていて、地震などの大きな衝撃や日常的な使用で過度な力が加わると、歪みが発生することがあります。網戸本体が歪んでいると、きちんと閉めたつもりでも隙間ができてしまいます。網戸本体の歪みに気づいたら、網戸を丸ごと交換するのがベストでしょう。
■網戸が半開の状態で窓を閉めていないか
網戸を半開の状態にしたまま窓を両方とも閉めた場合、網戸と外側の窓ガラスの間に入り込む可能性があります。次に網戸を使う際に窓を開けたとき、正しい位置に設置したとしても、網戸の内側に虫が潜んでいたら、たやすく室内へと侵入されてしまいます。
そうならないためにも、窓を閉める際には、左右どちらかの端にしっかりと寄せておくようにしましょう。
▼まとめ
多くのサッシメーカーによれば、網戸は左右どちらに設置しても虫の侵入を予防することができます。しかし、構造的に考えると「室内側から見て右側」に網戸を設置するのがベストです。網戸に異常がないか定期的にメンテナンスをおこないながら、快適な網戸生活を実現しましょう。
沖縄で網戸の張り替えを検討されるときは、大正10年の創業より地域に根差した施工をおこなっている島袋たたみ店へ、ぜひご相談ください。