障子（枠）の寸法ってどのくらい？障子紙を張り替える際の測り方も解説します | コラム | 沖縄県那覇市【島袋たたみ店】

障子の寸法にはいくつか種類があることをご存じでしょうか？間取りや地域によっても異なりますが、障子（枠）の寸法は主に6種類です。

今回は障子（枠）の寸法について、次の内容を解説します。これから家を建てる方や、障子紙の張り替えを考えている方は、ぜひ参考にしてください。

    障子（枠）の寸法の由来とは
    障子（枠）の寸法は主に6種類
    障子紙を張り替える際の障子枠の寸法の測り方

▼障子の寸法は畳が関係して決められたもの
実は、障子の寸法は畳の大きさが関係しているといわれています。団地間、江戸間、中京間、京間など畳にもいくつかのサイズがあります。その中でも関東でよく見られるのは江戸間であり、その大きさは「約176cm×87cm」になります。

障子の寸法は、日本の住宅で一般的となっているこちらの基準値からおおよそ算出されたものです。しかし、時代とともに日本人の平均身長が伸びていることから、障子の高さも必要とされるものに対応できるようになっています。ちなみに海外サイズのメーターモジュールを採用した住宅では、畳や障子は特注サイズとなりますので、特注サイズの料金がかかることになります。 

和室の要素として重要な畳、障子、ふすまの寸法は、使い勝手だけでなく、すべてバランスが美しくなるように設定されていることがわかります。

▼障子（枠）の寸法は主に6種類
畳のサイズが由来となっている障子枠ですが、主に次のような6種類の寸法が設定されています。こちらは障子本体の枠の外側の大きさです。

ただし、メーターモジュールや特注サイズのガラスを使った窓用などの場合には、障子の寸法も特注になります。費用を抑えたい場合には、規格サイズの窓サッシを入れられるように窓枠の基礎部分を調整することも多いです。

▼障子紙を張り替える際は障子枠の寸法を測ろう
障子紙をDIYで張り替える場合には、市販の障子紙を購入することになります。市販の障子紙の規格サイズ（1枚使い切り用）は「高さ180cm×幅94cm」です。これは、基本となる障子枠の寸法の幅に合わせたものとなります。「高さ2.15m×幅94cm」の丈長タイプ、幅は同じで長さが3.6m、7.2mといったお得なロールタイプもあります。 

まずはご自宅の障子がどのくらいの寸法なのか確認しなければなりませんが、そのためには障子の構造を知っておくことが必要になります。

■障子の構造を知っておこう
障子は上下の桟（上桟、下桟）と縦の框二つ（竪框）で枠を作り、その内側に組子（縦・横）を配置することで構成されています。中には、障子の下部に腰板を設けている障子枠もあります。 

障子紙は、組子部分を覆うように貼られています。障子紙の素材は基本的に和紙ですが、プラスチックやレーヨンといった破れにくい機能が付いているものもあります。どんな素材であっても、障子紙は性質上いつかは張り替えが必要になりますので、あとで剥がしやすいように専用よりや両面テープで貼られています。

■障子枠の寸法を測る方法 
必要となる障子紙のサイズは、組子部分よりも少し大きめです。具体的には「上下の桟と縦の框にのりしろとして少しかかるサイズ」だと考えてください。腰板がある場合には、腰板の直上にある横子に少しかかるサイズの障子紙が必要となります。

では、障子の張り替えをする際に知っておきたい「障子枠の測り方」を詳しく解説していきましょう。

①障子枠の内寸を測る
障子を正面から見据え、障子枠の内側部分を縦・横と全体的に測ってください。一番外側の枠部分は含めずに、障子紙のみの部分となります。

②のりしろ分をプラスする
全体的な内寸が出たら、その上下左右に2cmずつプラスします。この各2cm分がのりしろ部分であり、4ヶ所にプラスした寸法が必要となる障子紙のサイズとなります。規格サイズの障子紙で十分であればDIYでの張り替えも可能です。

必要となる障子紙の幅や高さが市販の規格サイズでは足りない場合には、ネット通販で特注するか、畳店やリフォーム会社に相談することになります。障子紙の張り替えを頻繁におこなわないのであれば、プロにお任せすることをおすすめします。仕上がりがきれいで手間もかからないのがメリットです。

▼まとめ
障子の枠の寸法は、使う場所や住宅サイズによってさまざまな種類があります。主な6種類と、障子枠の寸法の測り方をご紹介しましたので、これから家を建てるという方や、障子紙の張り替えを検討している方はぜひ参考にしてください。

島袋たたみ店では、障子紙の張り替えにも対応しております。プラスチック障子紙など破れに強いものも取り扱っておりますので、お気軽にご相談ください。