障子紙をプラスチック製に変えてみませんか？メリット・デメリットをご紹介 | コラム | 沖縄県那覇市【島袋たたみ店】

障子紙が破れたり、日焼けしたりした時には張替えを行う方も多いと思います。プラスチック障子紙であれば、破れにくいため、張替えの頻度が減るなどメリットが多いです。

今回はそんなプラスチック障子紙について、メリットやデメリット、オススメしたい人などの情報をご紹介します。障子紙の張替えを検討している方は、ぜひご一読ください。

▼プラスチック障子紙とは
一般的に使用されることが多い障子紙の素材は「和紙」です。対するプラスチック障子紙は、和紙の両面や、和紙と和紙の間などにポリプロピレン・ポリエチレンといったプラスチック層が貼り合わせてあります。そのため、和紙の障子紙と比べて強度が高く、破れにくいのが特徴です。 

見た目や風合いは一般的な和紙の障子紙とほとんど変わらず、機能面のみアップさせた障子紙となっています。

▼プラスチック障子紙のメリット
では、プラスチック障子紙のメリットを改めてご紹介しましょう。主に次の4つが挙げられます。

    高い耐久性
    お手入れがラク
    断熱性が高い
    紫外線をカットしてくれる

ひとつずつ詳しく説明していきましょう。

■高い耐久性
プラスチック障子紙の耐久性は、和紙の障子紙の約7倍です。 ただしプラスチック製とはいえ、大きな力が働くと破けてしまうこともあります。この点では、小さなお子さんやペットがいても、破かれる確率がグンと低くなります。

プラスチック障子紙は日焼けにも強いです。経年で黄ばんでいくスピードが遅く、破かれる確率も減りますので、張替えの回数を減らせます。つまり、長期的に考えればランニングコストも減らすことができるといえるでしょう。

■お手入れがラク
和紙の両面にプラスチック素材を貼り合わせているタイプは、水拭きが可能です。 通常の和紙製の障子紙は、汚れを拭くと和紙が破れてしまいますので、補修シールや張替えが必要になることもあります。プラスチック障子紙の場合は気軽に拭き掃除ができるため、清潔な状態を維持できます。

普通に考えれば「障子紙を水拭きする」のは常識外の行動だといえますが、それを可能にしたのがプラスチック障子紙なのです。

■気密性・断熱性が高い
障子紙がプラスチック素材でコーティングされていることから、和紙に比べて高い気密性と断熱性が高いです。空気を逃しにくく外気を感じにくいため、冷暖房効果もアップし、省エネや節電につながります。 

■紫外線をカットしてくれる
プラスチック障子紙の中には、紫外線を約95%カットする機能が付いているタイプもあります。 窓から入り込む紫外線を大幅にカットしてくれますので、畳や家具などの日焼けを防ぐことができるのも嬉しい点です。紫外線カット機能が付いているタイプを選べば、畳の裏返しや表替えの頻度も減らせます。

▼プラスチック障子紙にはデメリットもある
耐久性が高いなどメリットが多いプラスチック障子紙ですが、次のようなデメリットもあります。納得した上で選ぶようにしましょう。

    通気性が悪い
    価格が高い
    タイプによっては張替えにコツがいる

■価格が高い
プラスチック障子紙の一番のデメリットは、価格の高さです。「見た目や風合いを維持する技術＋機能性アップ」ですので、通常の障子紙よりも価格が高くなります。また、水拭きができる、紫外線カット率が高いなど、機能性がより高くなると価格もさらに上がります。

ただし、張替えの回数は減りますので、ランニングコストの面で考えれば節約になる場合も多いでしょう。

■通気性が悪い
和紙製の障子紙の場合、和紙の繊維によって少しずつ空気が漏れていきます。気密性は低いですが、自然な形で換気ができていることになります。その点、プラスチック障子紙は気密性が高いため、通気性においてはよくありません。

障子を日常的に開閉する場合はあまり影響は受けないといえますが、ダニやカビの発生に注意する必要はあるでしょう。

■場合によっては張替えにコツがいる
柔らかい和紙に比べて、プラスチック障子紙は少し硬めです。木枠が経年劣化で歪んでいるなどの場合、和紙はその歪みに沿って貼ることができますが、プラスチック障子紙は隙間があいてしまうこともあります。そうなると、メリットである高い気密性は期待できなくなってしまいます。

長年使用している障子の張替えでプラスチック障子紙を検討している方は、畳店などのプロにおまかせすることをオススメします。

▼プラスチック障子紙がオススメな人
プラスチック障子紙は、小さなお子さんやペットと暮らすご家庭、障子紙を張り替える手間を減らしたい人、節電効果を求める人にオススメです。

▼まとめ
プラスチック障子紙は、和紙の風合いを残したまま、耐久性や断熱性といった高い機能性がプラスされた障子紙です。ご紹介したデメリットについてもよく把握した上で選ぶようにしましょう。

島袋たたみ店でも、水拭きができるプラスチック障子紙を取り扱っております。ペットの引っ掻き傷にも強く、丈夫で長持ちします。障子の張替えの際はぜひご検討ください。