ふすまの枠を交換したい!DIYでおこなう場合の方法を解説します
ふすまの枠は、日常的な使用や経年劣化で少しずつ傷んでいきます。場合によっては亀裂が入ったり、割れたりすることもありますので、普段から使い心地に変化がないかチェックしておきたいもの。ふすま枠の傷みに気づいたら、交換の時期です。
今回は、ふすま枠の交換方法について、次の内容を解説していきます。DIYでの交換を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ふすま枠とはどの部分なのか
枠が交換可能なふすまの種類
ふすま枠の選び方(サイズ、購入可能な場所)
【DIY】ふすま枠の交換方法
▼ふすまの枠とはどこの指すのか?
ふすまの構造は、ふすまの種類によってそれぞれ異なりますが、いずれも「枠」は存在します。ふすまの枠とは、ふすまの外側四辺を囲んでいる「襖縁」の部分のことです。「外枠」という言い方だとわかりやすいかもしれません。ふすま本体を全体的に支えている部分でもあり、ふすま紙の端の処理も兼ねています。
ふすま枠が傷んだり割れたりすると、ふすまの開閉がしにくくなるなど使い勝手が悪くなります。そんなときは、ふすま枠の交換を検討しましょう。ふすま枠を交換するという機会はそう多くないはずですので、ふすま枠にトラブルが発生したときが交換のタイミングだと考えてください。
▼外枠が交換可能な「ふすまの種類」とは
ふすまには主に次の4つの種類があり、外側の枠が外せるものと外せないものがあります。ご自宅のふすまの種類を確認してみましょう。
ふすまの種類 | 特徴 | 下地・芯材 | 外枠の取り外し |
本ふすま | 押し入れなどに使われる | 格子状の木枠 |
〇 |
チップボールふすま |
耐久性、吸放湿性が高い |
チップボール(厚紙) |
〇 |
戸ふすま | 間仕切りなどに使われる | ベニヤ板 | × |
ダンボールふすま | 軽量で低コスト、強度は低い | ダンボール、発泡スチロール | × |
外枠を交換できるのは「本ふすま」「チップボールふすま」の2種類です。「戸ふすま」や「ダンボールふすま」の枠が傷んだり破損したりした場合は、外枠部分だけを取り外すことができませんので、ふすま本体を新しいものに交換することになります。
▼ふすま枠の選び方
新しいふすま枠を準備する際には、次の2点を押さえておきましょう。
ふすま枠のサイズ
ふすま枠を購入できる場所
■ふすまの枠にはさまざまなサイズがある
ふすまが敷居にきちんとはまり、開閉もスムーズにおこなえるようにするためには、既存のふすまと同じサイズの枠を取り付ける必要があります。ふすまには一般的に以下のような6つのサイズがあり、厚さも2cm~3.5cmなどさまざまです。ご自宅のふすまのサイズを測る際の参考にしてください。
ふすまサイズの名称 |
サイズ | |
高さ | 幅 | |
通常 | 約170cm~180cm | 約90cm~ |
半襖 | 約60cm~90cm | 約90cm~ |
中間 | 約90cm~150cm | 約90cm~ |
天袋 | 約40cm~65cm | 約90cm~ |
巾広 | 約170cm~180cm | 約90cm~140cm |
丈長 | 約175cm~210cm | 約90cm~ |
■ふすまの枠を購入できる場所
ふすまの外枠は、ホームセンターやネット通販で購入することができます。ホームセンターではサイズによっては取り寄せとなったり、ネット通販ではサイズ的に送料がかかったりするケースもあります。
既存のものよりも大きめのサイズしかない場合は、購入後にDIYでカットしましょう。サイズ調整時に間違えると再購入しなければならなくなりますので、注意して進めましょう。
▼【DIY】ふすまの枠の交換方法
ふすま枠をDIYで交換する場合に準備しておきたいものと、流れを把握しておきましょう。
【準備するもの】
新しいふすま枠
バール
金づち
①枠を外す
ふすまと外枠の間にバールを挿し込み、金づちで打ち込んで隙間を広げます。クギが何ヶ所かにありますので、その周辺にバールを打ち込むのがポイントです。ふすま全体に隙間を作っていきましょう。
まずは上下の枠から外していきます。クギのみで留められている枠は、上下にゆっくり動かしていくと外れます。他の三辺の枠も同様に外しましょう。左右の枠がスライド式に組み込まれているタイプは、適当な木片を木枠の上部に当て木をし、その木片を金づちで下方へ向けて打つと外れます。
②新しい枠を取り付ける
左右の枠から取り付けていきます。左右の枠がスライド式のものは下部に当て木をして、先ほどとは逆方向となる上方に向けて金づちで打ちます。左右の枠がはまったら、上下の枠をはめ込み、クギを打って完了です。
▼まとめ
ふすまの枠が傷んでいたら、枠のみの交換がオススメです。既存のふすまと同じサイズの枠を準備する手間はかかりますが、DIYでも交換可能です。DIYが苦手な方、見栄えよく納めたい方は、畳店やリフォーム業者などのプロに依頼しましょう。
大正10年創業の島袋たたみ店では、畳だけでなく、ふすまに関するご相談も受け付けております。沖縄でふすまのお悩みがある際は、島袋たたみ店までお気軽にお問い合わせください。