ビニール畳とは？特徴やメリット・デメリット、おすすめできる人について解説します | コラム | 沖縄県那覇市【島袋たたみ店】

畳といえばイ草の香りをイメージする方が多いと思いますが、自然素材を材料にしているため、快適に使っていくためにはそれなりのメンテナンスが必要です。そこで、お手入れが楽なビニール畳を選択して使っている方も増えつつあります。今回はそんなビニール畳について、特徴やメリット・デメリット、ビニール畳がオススメな方をご紹介しましょう。

▼ビニール畳とは
ビニール畳とは、畳の表面部分となる畳表に優れた耐久性をもつポリプロピレンという樹脂材料を使っている畳になります。 見た目はイ草畳と似ていますが、樹脂でできていることから水にも強く、お手入れが簡単にできるという特徴がある画期的な畳です。

▼ビニール畳にはメリットとデメリットがある
ビニール畳には、次のようなメリットとデメリットがあります。購入や新調の検討をする際は、いい面だけでなくデメリットについても把握しておきましょう。

【ビニール畳のメリット・デメリット】
メリット    デメリット
    お手入れが簡単
    安全性が高い
    耐久性に優れている
    ダニ・カビを寄せ付けにくい
    豊富なカラーから選べる        一般的な畳よりも高価
    調湿効果は望めない
    イ草の香りがしない

それではひとつずつ詳しく解説していきます。

■ビニール畳はメリットが多い！
まずはメリットからご紹介していきましょう。

メリット①お手入れが簡単
ビニール畳は耐水性があるため、水拭きが可能です。一般的なイ草畳の場合は湿気を吸い込みやすいため、水拭きは避けるべき掃除方法なのですが、その点ビニール畳の場合には食べ物やペットのおしっこなども気兼ねなく水拭きで掃除することができます。

メリット②安全性が高い
クッション性が高いのも、ビニール畳のもつメリットのひとつです。クッション性が低い場合は硬く感じますので、万が一転んだ際にはケガをしやすいといえるでしょう。さらに滑りにくいという特徴もあるため、小さなお子様や高齢者の方も安心して使うことができます。

メリット③耐久性に優れている
ビニール畳の畳表は樹脂製ですので、イ草畳の経年劣化でよく見られるような毛羽立ちやささくれなどの発生は少ないです。優れた撥水性によりシミもできにくく、変色についてもほとんどないといっていいでしょう。このように、イ草畳に比べて耐久性が高いため、より長持ちします。

メリット④ダニ・カビを寄せ付けにくい
自然素材を使ったイ草畳は、温度や湿度、そして水拭きがしにくいという理由から、ダニやカビが発生しやすいというデメリットがあります。その点ビニール畳の場合は、掃除がしやすく撥水性もあり、湿気も溜まりにくいため、ダニやカビの発生につながりにくい状態を維持できます。

メリット⑤豊富なカラーから選べる
イ草畳の爽やかなグリーンも素敵ですが、ビニール畳であれば豊富なカラーバリエーションから選ぶことが可能です。歯ブラシの材料に使われるポリプロピレン樹脂のため、ビニール畳も同様にさまざまな色に染色できるのです。おしゃれな和室にしたいという方は、ビニール畳を検討してみてはいかがでしょうか。

■ビニール畳の3つのデメリットとは
メリットの多いビニール畳ですが、少ないながらも次のようなデメリットがあります。

デメリット①一般的な畳よりも高価
ビニール畳は掃除がしやすい、カラーバリエーションが豊富といったメリットがあるため、価格もその分高めになります。ビニール畳の価格は、一般的なイ草畳のおおよそ2倍～になると考えておきましょう。 和室全体に敷き詰める場合には、機能性の高さと予算の兼ね合いをよく考える必要があります。

デメリット②調湿効果は望めない
イ草畳はイ草のもつスポンジ状の構造により、優れた調湿性があります。イ草畳の高い調湿効果が発揮されるのは、特に湿度の高くなる梅雨の時期です。一方のビニール畳は、撥水性があるなどイ草畳とは正反対の特徴をもっています。残念ながら調湿効果についても望めません。

デメリット③イ草の香りがしない
ビニール畳にはイ草が使われていませんので、イ草の爽やかな香りも当然しません。畳特有のイ草の香りを求めて「和室を作りたい」「リビングの一角に置き畳をしたい」という方も多いです。お手入れのしやすさや滑りにくさを優先する場合は、イ草の香りを諦めなければならないでしょう。

▼ビニール畳がオススメな人
ご紹介したメリットから、ビニール畳は次のような方にオススメです。

    高齢者の方
    ご家族に小さなお子様がいる
    室内でペットを飼っている
    アレルギーをもっている
    気軽に水拭きできる畳が欲しい
    変色やシミになりにくい畳が欲しい

ハウスダストなどのアレルギーをもっている方も多いですが、ビニール畳であればアレルゲンとなり得るイ草がほつれることもなく、ダニやカビも呼び寄せにくいため、オススメです。最近ではアトピーの症状がある方がビニール畳を選ばれるケースも増えてきています。

ただし、ビニール畳もダニやカビの発生を100%抑えられるわけではありませんので、定期的な掃除や換気はおこなうようにしてください。

▼まとめ
ビニール畳は、畳表がポリプロピレン樹脂製のため、水に強く掃除がしやすい、弾力性があり滑りにくいので安全、変色がしにくく耐久性が高い、ダニやカビを寄せ付けにくいというメリットがありながら、カラーバリエーションも豊富です。一般的なランクのイ草畳と比較すると、価格は高めで調湿効果やイ草の香りはありませんが、これらのデメリットを凌駕するメリットの多さをもっているといえるでしょう。

島袋たたみ店では、水洗いのできるビニール畳も取り扱っております。介護の現場やペットの暮らしで大活躍するビニール畳を検討している方は、ぜひご相談ください。